shoptalk 2019 参加レポート


shoptalk 2019の イベントテーマ

先週ラスベガスで開催されていた shoptalk というイベントに参加してきました。

shoptalk

日本ではまだあまり知られていませんが、大変良いインプットになったので簡単にレポートしてみたいと思います。

shoptalk 自体はUSでも最大のリテールイベントとのことで、内容はセミナー、パネルディスカッション、展示会などで構成されています。

shoptalk

参加者のジャンルとしては、ブランド、リテール、テックベンダー、VCから構成されておりそれぞれのミートアップも大きな目的の一つです。

そういえば今回はこうした海外イベントに当社からは初めてエンジニアも参加しました。

レビューエンジンである「ZETA VOICE」や、先日発表した OMO ソリューション「ZETA CLICK」の開発に活かしていくのが目的でしたが、なかなか良いインプットになったようでした。

イベント全体を通して感じた印象としては、パーソナライズ 」が大きなテーマになっているということです。

shoptalk

今更 パーソナライズ ?と感じる人もいるかもしれませんが、 shoptalk 自体「デジタル」よりも「実店舗」におけるリテールがメインなので、むしろこれからが パーソナライズ 本格化ということなのでしょう。

ということは日本でも店舗における パーソナライズ が本格化するのは来年以降くらいかもしれません。

海外イベントに参加する意義

セミナーで発表されていた内容の多くはすでに当社が「ZETA VOICE」「ZETA CLICK」に織り込んでいる概念や機能でしたので、個別の内容については新発見というより進んでいる方向性の正しさの実感を得たというのが正直なところです。

ここ数年は毎年こうした海外のマーケティングやテクノロジー系のイベントに積極的に参加するようにしていますが、正直個々の機能や実装について新発見!というものがたくさん見つかることはありません。

というよりも個々の機能で良い発見がたくさんあるようでは、普段が怠慢だと言えるでしょう。

私がこうしたイベントに参加するときに心がけている、もしくは期待しているのは、多くのセッションを聴講することでその共通のポイントのトレンドを見つけること、またそこから刺激を受けて新しい発想を生み出すことです。

普段日本にいると、こうしたインプットに数日どっぷり浸かるチャンスというのはなかなかないため、参加自体が良い体験になるという面もあります。

また shoptalk は初めて参加しましたが、日本から来ている人をほとんど見かけませんでした。

当社から3人、あと声掛けして一緒に参加した他社の知人が1人、それ以外では6名ほど見かけただけでしたので多くても30-50人くらいだったのではないでしょうか。

全体参加者が8400名ということだったので0.5%程度ということになります。

理由は不明ですが、経験則上、日本からの参加者が少ないほど良いイベントであることが多いようです。謎です。

パーソナライズ における新たな視点

また パーソナライズ に関しての面白い発見として、商品自体のカスタマイズが結構多く取り上げられていたという点がありました。

これまで パーソナライズ というとマーケティングの最適化という側面で語られることがほとんどでしたが、製品自体のカスタマイズも パーソナライズ になるというのは発見でした。

また製品自体のカスタマイズは店舗におけるデジタルの導入によってそのハードルが下がったのだと思います。

デジタルはダイナミックであり、ダイナミックはそのまま パーソナライズ を実現し、また製品のカスタマイズも容易にするということでしょう。

もう一つ パーソナライズ のトレンドを感じたのはダイナミックプライシングです。

これもデジタルによって容易に実現できるようになった パーソナライズ のいち側面だと言えます。

日本だとまだまだダイナミックプライシングはハードルが高いと思いますが、いずれこちらもジャンルによっては当たり前になっていくかもしれません。

AIの現状とリテールにおける パーソナライズ

一方で、 shoptalk はリテールイベントのため、テーマはマーケティングに限らずオペレーションに関するトピックも豊富でした。

いわゆるマーチャンダイズや在庫の最適化といったあたりです。

日本でもダウントレンドに入ってきたと言えるAIは、マーケティングではあまり取り上げられずむしろオペレーション最適化のほうに活用されているシーンが多く、これは私も常々感じていたことだったので確認という意味では良いインプットでした。

ひとつ印象深かったのは「AIとML(機械学習)の違いはなにか。Pythonで書くのがMLでパワーポイントに書くのがAI」というフレーズです。笑

過剰とも言えるAIブームは終焉に向かい、あらためてMLとして今後もブラッシュアップしていくことでしょう。

またオムニチャネルというキーワードも、マーケティングとしては全く取り上げられずほぼ在庫と流通の最適化のためのワードとして扱われていました。

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もともと私は、マーケティングに関するキーワードの多くは本来 パーソナライズ のサブセットであると述べてきましたが、デジタルマーケティングでは古臭い感があってあまり好んで使われない パーソナライズ も店舗メインのリテールにおいては新鮮味があり、これから期待のテーマとして扱われていくのではないでしょうか。

また別のホットなトピックとしては商品のバーコードやプライスタグのQRコードをスキャンするアクションは「scan&go」と呼ばれており、店頭における重要なマーケティング機能として取り上げられているセッションが多かったですが、これはまさに「ZETA CLICK」が担うソリューションそのものであり、今後の展開が非常に楽しみです。

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他にもたくさんの良いトピックがありましたが、それらは今後登壇するセミナーなどでも紹介していきたいと思います。


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【著者情報】
ZETA株式会社
代表取締役社長 山崎 徳之

【連載紹介】
[gihyo.jp]エンジニアと経営のクロスオーバー
[Biz/Zine]テクノロジービジネスの幻想とリアル
[ECZine]人工知能×ECことはじめ
[ECのミカタ]ECの役割
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