ウルトラハイエンド のサイト内検索とは


キャンペーンのご案内

GoogleがEC向け検索エンジンであるGoogle Commerce Search(以下、GCS)の提供の終了を発表してから3年、今度はGoogle Search Appliance(以下、GSA)の提供終了のアナウンスが発表されました。

GCSはEC向けの製品でしたが、その提供終了以降は、EC向けというわけではないGSAをEC用として使っていたマーチャントもありました。

当社ではGCSの提供終了時にも乗り換えサポートキャンペーンを展開しましたが、今回もGSAの終了に伴いGSAの乗り換えサポートキャンペーンを発表しています。

GSAの終了で移行先の検討が必要な場合、是非ご活用ください。

大手サイト内検索ベンダーが撤退する理由

さて、なぜGoogleがGCSに続いてGSAの提供を終了するのかといえば、それはやはり「面倒くさい」からではないでしょうか。

ウルトラハイエンドのサイト内検索の継続提供が難しい理由

Google検索はGoogleによる単一サービスです。

このためGoogleはそのサービス向上に注力し続ければよいですし、インターネット検索のデファクトスタンダードなのでそこからの検索連動広告収入も依然として膨大です。

これに対してGCSやGSAは、複数のマーチャントに導入するため、その仕様、目的、最適化は都度違います。

もちろんGCSやGSAによるサイト内検索は、インターネット検索とはまた別の市場ですが、Googleからするとインターネット検索の大部分を抑えている今、そちらに注力する理由があまりないのだと思います。

当社が ウルトラハイエンド のサイト内検索を標榜して市場に参入した当時は、FAST社のシェアが圧倒的ナンバーワンでした。

(ミドルエンドやローエンドは除きます)

ところがFAST社はその後マイクロソフト社のグループとなり、EC向けからエンタープライズ向けに軸足を変更しました。

その後、ハイエンド向けとしてGCSがあったわけですが、こちらも2013年に提供終了となり、ハイエンドもしくは ウルトラハイエンド 向けのEC商品検索エンジンを提供するのは、当社くらいとなってしまいました。

ミドルエンドやローエンド向けは何社かありますが、ハイエンド向けの製品が増えない一番の理由は、前述した内容と同じで「面倒くさい」からだと思います。

ウルトラハイエンド のサイト内検索へのニーズ

ウルトラハイエンド のEC向けのサイト内検索を導入するのは、それはやはりサイト内検索に対する要求のハードルが高い企業様です。

シンプルな機能で良いのであれば、費用が高いハイエンド製品を導入するのは、費用対効果が悪化することになります。

要求のハードルの高さは、スケーラビリティ、パフォーマンス、ポータビリティ、スタビリティなど様々です。

こうしたリクエストに応え続けるのは、実に大変です。

当社はあくまでそこにこだわっているわけですが、撤退する企業の考えというのもよくわかります。

ハイエンドをターゲットとするときの良くあるデメリット?の一つに「価格比較」があります。

「高機能なのは理解したが、他社はもっと安い」というコメントは良くいただきます。

このため、現在利用中の検索エンジンに不満があって乗り換える場合はそうでもないですが、新規オープンするECサイトの選定においては、価格が高い理由で見送られることは実際少なくありません。

統計は取っていないですが、当社のエンジンを導入いただくケースの8割くらいが、他製品からの乗り換えではないでしょうか。

逆に、一旦当社の製品を導入いただいた場合の継続利用率は大変高いのが当社の誇りです。

これまで当社の検索エンジンをご利用いただいて、その後解約となったのはわずかに3例、継続利用率は実に97%以上です。

その3例も、全てがお客様のポリシーとして自社開発に移行するというもので、当社から他社への乗り換えというケースはいまだゼロ件です。

こうしたハイエンド・ ウルトラハイエンド 向け製品の「面倒くささ」とはまた別に、GoogleがGSAの提供を終了するもう一つの理由として、サイト内とサイト外の境界があいまいになりつつある、というものがあると思います。

サイト内・サイト外融合によるマーケティングの変化

前回「リキッドコンシューマー」について記事を書きましたが、消費者が購入に至るまでのアトリビュートは、サイト内とサイト外を何度も往復することは珍しくありません。

このため、本来はサイト内とサイト外でのマーケティングというのは、シームレスであるべきだといえます。

マーケティングの融合

ちなみにそれをネットではないリアル、店舗にまで拡大するのがいわゆるオムニチャネルです。

ところがこれまで、マーケティングにおいてサイト外は広告という明確な線引きがありました。

当社の検索エンジンは、サイト内における商品広告、という発想を大原則にしていますが、それでもそこに割り当てられるお客様の予算はマーケティング費用ではなくシステム費用です。

ストレートにいえば、サイト外とサイト内では、割り振られるマーケティング費用の割合がかなり違います。

これが今後、サイト外とサイト内の境界があいまいになっていくと、2つの考え方というか見方が生まれます。

一つはサイト内におけるマーケティングがサイト外に進出していくという考え方、もう一つはサイト外(広告)がサイト内のマーケティングを取り込んでいくという考え方です。

結局サイト内とサイト外がシームレスになるというか融合するという意味では同じことですが。

Googleはサイト外の最大手なので、そちらからサイト内にアプローチする、というスタンスになるのは自然であり、またその流れでGSAの提供を終了するのではないでしょうか。

おそらく今後は、Google Custom Searchの流れでGSAやGCSのフォローアップをしていくと思います。

当社は、サイト内検索レコメンドに加えて広告最適化エンジンを昨年発表しましたが、これはGoogleとは逆方向のアプローチ、サイト内のマーケティングがサイト外に進出していくというスタンスです。

当社はサイト外のサービスは持たず、サイト内が強みなので、これはこれで妥当だと思います。

また、サイトの内外があいまいになれば、サイト内向けソリューションもマーケティングという認識が高まっていくのではないかと、期待しています。


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【著者情報】
ZETA株式会社
代表取締役社長 山崎 徳之

【連載紹介】
[gihyo.jp]エンジニアと経営のクロスオーバー
[Biz/Zine]テクノロジービジネスの幻想とリアル
[ECZine]人工知能×ECことはじめ
[ECのミカタ]ECの役割
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