リアルタイムに行動履歴を解析可能なレコメンデーション技術をサイジニアが開発 japan.internet.com にて提供開始


サイジニア株式会社( 代表取締役社長:吉井伸一郎、本社:東京都品川区) は、複雑ネットワーク理論に基づいた次世代レコメンデーション・エンジン「デクワス」に、リアルタイムに行動履歴を解析する機能を搭載しました。その機能の第一弾として、インターネットコム株式会社が運営するIT およびネットビジネス専門のニュースサイト「japan.internet.com」での提供を開始しました。これにより、続々と掲載される新着記事もレコメンデーションの対象となり、サイト内回遊率をアップする効果的な導線を自動生成することが可能になります。
「japan.internet.com」は、米国のニュースサイトからの最新記事を日本語に翻訳して掲載するとともに、日本独自のネットビジネス関連記事やレポートを配信しております。ネットビジネス動向や最新テクノロジー、ネット関連企業の資本、株式、人事に関する情報、IT主要企業のブログやコラム、さらには、様々なネットユーザの意識調査などを毎月約800本掲載しています。
一般的にニュースサイトは、これまで既存のレコメンデーション技術が不得手とする分野でした。ニュースという即応性が求められる領域において、新着記事は解析対象となるユーザ行動履歴が少なく、リリースされるタイミングはランダムで、かつ全体の閲覧ページ数は総じて膨大です。その結果、既存手法では新着に対する情報がないためレコメンデーション品質の低下と、演算処理中にさらに新着記事が配信されるため計算が終了しないという運用上の問題を抱えていました。
今回開発した機能は、「デクワス」の複雑ネットワーク型の解析手法を元に、新着記事からのつながりを局所的に評価していくことでリアルタイムに記事間の関係性を評価します。
「japan.internet.com」では、「デクワス」により、各ニュース記事のページにおいて「おすすめ記事」という形で他のニュース記事を推奨します(いずれも[Powered by デクワス]という表記があります)。このとき、単に同じ内容の記事を推奨するだけでなく、ユーザに新しい気付きを与えるような記事も織り交ぜて表示することが可能です。サイジニアでは、「デクワス」によって、「japan.internet.com」のユーザの新たな関心を呼び起こすことに貢献できると考えております。
「デクワス」は、既存のシンプルな技術に、記事とユーザの関連性の分析を持ち込むことより、ユーザ自身の想像を超えたユーザにとっての有益な情報に「出くわす」ことを可能にします。この体験は、導入サイトの閲覧ページ増加、滞在時間の増加、直帰率の低減に寄与し、ユーザの満足度を向上させるものと確信しております。