平成28年6月期第1四半期決算発表にあたり、当社代表取締役社長吉井伸一郎より、ご挨拶申し上げます。


株主、投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜わり誠にありがとうございます。
本日発表いたしました平成28年6月期第1四半期累計期間の決算について、要点をご説明いたします。

■経営成績について
当社は、平成28年6月期第1四半期を、当社がオムニチャネル関連市場に進出するための大きな転換点と位置づけ、(ⅰ)従来からの収益源であるインターネット広告においては、収益性を高める施策を実施しつつ、(ⅱ)当社の中長期的な成長戦略における重要課題であるオムニチャネル関連市場に向けたサービスの開発及び販売に注力してまいりました。
まず、インターネット広告においては、パソコン向け運用型広告を中心とした低採算案件の見直しを行うとともに、スマートフォン広告市場に向けたパーソナライズドレコメンド広告配信サービス「アイレコ」の拡販に注力し、受注件数が堅調に推移いたしました。
次に、オムニチャネル関連市場に向けたサービスにおいては、実店舗において消費者一人ひとりの趣味嗜好を分析して、最適な商品をタブレットで案内するサービス(以下、「タブレットコマース」)の開発及び販売に注力するとともに、広告宣伝等の先行投資に注力してまいりました。
しかしながら、タブレットコマースは、引き合いはあるものの、顧客において導入環境が整っていない等の理由から、当初の販売計画どおりに進捗しなかったため、積極的な開発及び販売を一旦見送ることといたしました。
その結果、当第1四半期累計期間における売上高は209百万円(前年同四半期比0.5%減)、営業損失は34百万円(前年同四半期は営業利益20百万円)、経常損失は34百万円(前年同四半期は経常利益18百万円)、四半期純損失は34百万円(前年同四半期は四半期純利益16百万円)となりました。

■オムニチャネル関連市場に向けたサービスについて
第2四半期以降は、代表取締役社長である私がオムニチャネル事業部を直接管掌する新体制の下で、当社のオムニチャネル関連市場向けのサービスを再構築いたします。
具体的には、平成27年10月27日付のニュースリリースにて告知をしているとおり、平成27年9月に取得した個人の嗜好に合わせてパーソナライズされたレコメンデーション情報をプリンターから出力する技術に関する特許(以下、「本特許」)を活用して、サイジニアとともにサービスを普及するパートナー事業者の募集を開始いたしました。
当社は、パートナー事業者に対して、ライセンス料の支払いと引き換えに、本特許を実施する権利(通常実施権)を許諾いたしますので、パートナー事業者は、本特許を活用して、POSシステムと連動して店頭でパーソナライズカタログを出力したり、インバウンド向けに自分専用のトラベルガイドブックを印刷、またEC物流にマーケティングの機能を追加したりする等のサービスを展開することが可能になります。
また、当社は、原則として、パートナー事業者以外の第三者に本特許を実施する権利(通常実施権)を許諾いたしませんので、パートナー事業者は、契約期間中、優先的に本特許を実施できる権利(通常実施権)を有するとともに、契約期間終了後にも優先交渉権を有するほか、パートナー事業者が共同で本特許を利活用した事業・ビジネスの遂行により生じた発明について、当社と共同出願することも可能です。

■業績予想について
本日発表いたしました平成28年6月期第1四半期累計期間の決算とあわせて、平成28年6月期の業績予想について、第2四半期累計期間(平成27年7月~平成27年12月)で、売上高399百万円、営業損失67百万円、経常損失67百万円、当期純損失67百万円と発表いたしました。
この業績予想においては、当社が関連するインターネット広告市場を取り巻く環境の変化が激しく、当社の業績も短期的に大きく変動する可能性があること等から、通期業績予想を算出することが困難なため、第2四半期累計期間の業績予想のみを開示しております。
また、現時点では、当社としてはオムニチャネル関連市場向けのサービスによる収益の合理的な算定・予想を行うことができないため、オムニチャネル関連市場向けのサービスによる収益を除いたサービスのみの収益で、上記の業績予想を算定しております。
なお、オムニチャネル関連市場向けのサービスによる収益については、合理的に算定・予想が可能となった時点で速やかに公表いたします。

■最後に
当社では、第2四半期以降は、代表取締役社長である私がオムニチャネル事業部を直接管掌する新体制の下で、中長期的な視点に立ったオムニチャネル関連市場向けサービスの育成を目指し、企業価値の向上に努める所存です。
株主、投資家の皆様には、当社の中長期的な成長への歩みにご期待いただきつつ、引き続きご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願いいたします。
※上記業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって、これら予想数値と異なる可能性があります。

平成27年11月13日
代表取締役社長 吉井伸一郎