平成30年6月期第1四半期決算発表にあたり、当社代表取締役CEO吉井伸一郎より、ご挨拶申し上げます。
株主、投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜わり誠にありがとうございます。
本日発表いたしました平成30年6月期第1四半期累計期間の決算について、要点をご説明いたします。なお、当決算の詳細につきましては、「平成30年6月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」をご覧ください。
■決算の概要
当第1四半期累計期間は、既存サービス分野における安定受注と採算性の向上を図るとともに、新規サービス分野における企画・開発を継続して推進いたしました。
新規サービス分野としては、「デクワス.VISION」の提供を開始しました。この「デクワス.VISION」につきましては、後ほどご説明いたします。
既存サービス分野では、「デクワス.RECO」等の利益を確保できるプロダクトについて、継続受注に注力いたしました。今後は「デクワス.VISION」との相乗効果も見込んでおります。また、前事業年度から進めていた「ソリューションビジネス」へ移行する体制整備が完了し、新規受注による利益の拡大に注力いたしました。さらに、すでにご提供を開始しているファッションAIアプリ「PASHALY(パシャリィ)」につきましても、機能を追加して刷新いたしました。
コスト面では、上記新規サービス分野へ計画通り先行投資しつつも、前事業年度に引き続き、外注費用の削減等、全社的なコスト抑制の取り組みを継続いたしました。
その結果、当第1四半期累計期間における売上高は147,326千円(前年同四半期比4.5%減)、営業損失は24,444千円(前年同四半期は営業損失34,909千円)、経常損失は24,599千円(前年同四半期は経常損失35,170千円)、四半期純損失は25,045千円(前年同四半期は四半期純損失35,360千円)となりました。
代表取締役をはじめとする取締役の役員報酬については、その経営責任を明確にするとともに、業績向上を期すべく前事業年度以上の減額を継続しております。
■「デクワス.VISION」について
当社は、平成29年9月にAIを利用した画像認識技術によるビジュアルAIレコメンデーション「デクワス.VISION」の開発・販売を発表いたしました。
「デクワス.VISION」は、画像をもとに、「イメージの近い商品」を提案する新しいコンセプトのレコメンデーションエンジンです。
2016年に発表した深層学習による画像解析エンジン『デクワス.CAMERA』と、複雑ネットワーク理論を活用したパーソナライズエンジン『デクワス.RECO』をもとに開発されています。大量の画像からAIが機械的に導出した特徴量と、ユーザーのクリックから創発された集合知を組み合わせることで、人知の及ばない画像分類能力を人間らしい判断基準の集積でチューニングする、新しいタイプのレコメンデーションです。
「デクワス.VISION」は、人気ブランドや雑誌掲載アイテムを取り扱う国内最大級のファッション通販サイト「MAGASEEK(マガシーク)」に提供されており、ユーザーが見ているショッピング中の商品と「イメージが近い商品」を探し出します。ブランドに縛られず一覧表示できるため、欲しい商品が見つけやすくなります。
■最後に
サイジニアは、画像を起点とするオンラインショッピング『ビジュアルコマース』を推進しています。
「デクワス.VISION」は、「PASHALY(パシャリィ)」にも活用されている画像解析エンジンによるビジュアルコマースサービスです。画像が商品訴求のカギになる商材において、自分好みのデザインをずらりと並べて理想の一品を見つけられるショッピング体験を提供することにより、収益の拡大を進めてまいります。
株主、投資家の皆様におかれましては、当社のサービスがもたらす新たな世界にご期待いただきつつ、引き続きご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
※上記の内容には、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。これらは、現在における見込み、予測及びリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的にこれらの記述とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。
平成29年11月9日
代表取締役CEO 吉井伸一郎