平成29年6月期第3四半期決算発表にあたり、当社代表取締役CEO吉井伸一郎より、ご挨拶申し上げます。
株主、投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜わり誠にありがとうございます。
本日発表いたしました平成29年6月期第3四半期累計期間の決算について、要点をご説明いたします。なお、当決算の詳細につきましては、「平成29年6月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」をご覧ください。
■決算の概要
当第3四半期累計期間は、前事業年度から継続して、既存サービス分野における採算性の向上を図るとともに、新規サービス分野における企画・開発を積極的に推進いたしました。
既存サービス分野では、(ⅰ)「デクワス.RECO」等の利益率の高いプロダクトについて、SIerと連携して販路の拡大に注力するとともに、(ⅱ)競争激化による失注や価格下落を避けるため、顧客の課題解決力を高めることによって収益を獲得する販売手法(ソリューションビジネス)への移行を行うための体制整備に注力いたしました。
新規サービス分野では、ビジュアルコマース(SNSの画像や動画を活用するオンラインショッピング)の実現に向けて、気になる商品の写真をスマートフォンで撮影したり、お気に入りの画像をアップロードするだけで、写っている商品に類似する商品のショッピングを可能とする技術を活用した人工知能ファッションアプリ「PASHALY パシャリィ」の提供を開始いたしました。この「PASHALY パシャリィ」の進捗状況につきましては、後ほどご説明いたします。
コスト面では、新規サービス分野へ計画通り先行投資する一方で、前事業年度に引き続き、外注費用の削減等、全社的なコスト抑制の取り組みを継続いたしました。
その結果、当第3四半期累計期間における売上高は475,791千円(前年同四半期比23.4%減)、営業損失は103,760千円(前年同四半期は営業損失94,749千円)、経常損失は104,751千円(前年同四半期は経常損失96,099千円)となり、四半期純損失は、第2四半期において減損損失(90,210千円)を計上したこと等により、194,275千円(前年同四半期は四半期純損失97,488千円)となりました。
代表取締役をはじめとする取締役の役員報酬については、その経営責任を明確にするとともに、業績向上を期すべく前事業年度以上の減額を継続しております。
■「PASHALY パシャリィ」について
当社は、平成28年10月にお伝えしているとおり、人工知能技術を活用して、お気に入りの画像をアップロードするだけで、写っている商品に類似する商品のショッピングを可能とする「デクワス.CAMERA」を開発いたしました。
そして、平成29年2月からは、この技術を活用したコンシューマー(消費者)向けの人工知能ファッションアプリ「PASHALY パシャリィ」の提供を開始いたしました。
この「PASHALY パシャリィ」は、好きなファッションの写真を撮るか、InstagramのようなSNS画像のスクリーンショットを撮り、送信するだけで、デザインやスタイリングなどが似ている商品を購入することができ、平成29年4月25日までに2件の特許を取得しております。
現在、当社では、「PASHALY パシャリィ」の事業化に必要なデータを収集し、検証する段階であるため、積極的なプロモーション活動はしておりませんが、今期中には検証を終え、来期(平成30年6月期)以降に、本格的な事業立ち上げを行い、収益化に向けたプロモーションを積極的に実施する計画です。
■最後に
当社は、設立以来行ってきた人工知能技術に関する研究成果を当社のサービスに活用・実用化して、「あらゆる画像から商品購入ができるショッピング体験の実現」を目指しており、「PASHALY パシャリィ」は、利用者の目の前にある、欲しいものを撮影、またはInstagramのようなSNS画像のスクリーンショットを撮ってから送信するだけで、画像の中に写っている商品が購入できるECサイトを見つけることを可能にします。
“Make Everything Visible Shoppable”――「PASHALY パシャリィ」は、ビジュアルコマースでオンラインショッピングの習慣を変えていきます。
株主、投資家の皆様におかれましては、当社のサービスがもたらす新たな世界にご期待いただきつつ、引き続きご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
※上記の内容には、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。これらは、現在における見込み、予測及びリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的にこれらの記述とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。
平成29年5月12日
代表取締役CEO 吉井伸一郎